デグーにはノーマルタイプのアグーチ・人気のあるブルー・最も希少価値の高いパイドの3種類の色があります。
ざっくりと説明をすると、アグーチは茶系、ブルーはグレー系、パイドはまだら(茶と白が多い)と分けることができます。
ここでは、その中のブルーデグーについてお話ししたいと思います。
ブルーデグーは何故弱い
人気のあるブルーデグーは、アグーチデグーに比べると身体が弱いと聞きます。
それはよく知られていることの様で、ただの噂ではないようです。
いったい何故弱いのでしょうか?
遺伝子の話になりますが、アグーチが優性遺伝子でその他は劣性遺伝子になります。
ブルーの遺伝子を持ったアグーチの掛け合わせや片方がブルーの掛け合わせでも、アグーチになります。
ブルーデグーを産ませたければ、両親がブルーである必要があります。
しかし、ブルーは突然変異でできたものと考えられており、そもそもの数が少ないのです。
そうなると掛け合わせる場合、どうしても血筋が近い者同士になってしまいます。
近親交配の結果
人気があるため、ブリーダーはブルーデグーを産ませたいのです。
そうなると悪質なブリーダーは手近なところで近親交配を行います。
その結果、病気がちであったり、流産したり、回復も遅かったりなどして、身体の弱いデグーが産まれてしまいます。
寿命もアグーチデグーに比べて短いようです。
ただ個体差がありますので、丈夫なブルーデグーもいるようです。
ブルーデグーにも2種類あり、サイズが小さめでやせ形のものと、アグーチデグーに劣らないサイズ・体格をしたものとあるようです。
小さいデグーが弱いというわけではないと思いますが、個体数が増えて、どんどん丈夫なブルーデグーが産まれてくることを祈るしかありません。
まとめ
ブルーデグーはペットとして改良されてきたそうで、アグーチデグーに比べて穏やかな性格のものが多いようです。色もおしゃれで、人気が出るのも分かるような気がします。
しかし、人間のエゴで近親交配が繰り返され、高い値段が付けられているのを見ると切ない気持ちになります。
何も知らずに見た目のかわいさで買ってしまう方も多いと思います。それはそれでかわいがってあげれば良いと思うのですが、何しろ体が弱い個体だと病気がちで飼うのが難しいと思います。それでも愛情をたっぷり注いであげてください。デグーは賢いので、愛されていると分かればきっと幸せな毎日を過ごすことができるでしょう。飼い主さんとデグーが信頼し合える関係で、元気に楽しく暮らせますように。
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