デグーはげっ歯類の動物であり、色々な物をかじる事のできる「歯」を持っています。

また、噛む「習性」もあります。

歯は食べ物を食べたり、かじり木をかじったりするのにとても重要な役割を持っています。

しかしながら、この「歯」が何らかの原因で病気になる事もあります。

今回はデグーの歯の病気についてお話ししていきましょう。

デグーの歯の病気

デグーの歯の病気について、主に2つあります。

1.不正咬合(ふせいこうごう)

2.歯牙腫(オドントーマ) 

という病気が挙げられます。

特に不正咬合に関しては、良く見られる歯の病気です。

この2つをより詳しく見ていきましょう。

不正咬合について

デグーなどのげっ歯類の歯は一生伸び続ける物です。これはネズミ目の特徴でもあります。

不正咬合とはデグーの餌に「柔らかいもの」ばかりを与えていると、歯がすり減ることなく逆に歯が伸びてしまったままになり、色々な症状を引き起こします。

一般的な不正咬合の原因とも言われていますが、他にも老化や先天性の遺伝、外傷的な要因なども挙げられています。

症状としては歯が伸びてしまう事によって、歯並びが悪くなり、食べ物が食べづらくなることで食欲が減少したり、酷い場合にはあごのラインが変形してしまったり、呼吸がしづらくなる事もあります。

他にも伸びた歯が副鼻腔周辺を刺激する事で、鼻水やくしゃみ、目から涙が出る、よだれが出て顎の周辺が濡れているなどの症状も見られます。

不正咬合になると、食事が取れなくなり、時には命の危険が及ぶこともあります。

飼い主さんが出来る対策としては、定期的に歯をチェックしてあげたりする事くらいかもしれません。

奥歯は見えにくい事が多いので、何か気になる症状が出た場合には動物病院で早めに相談した方が良いでしょう。

治療法としては伸びた歯を削るのがまず一つですが、削った事で元の噛み合わせに完全に戻る訳ではないので、定期的に歯を削る事が必要になってきます。

あまりに症状が酷い場合には、歯だけでなく歯の「根っこ」の部分も伸びている可能性がありますので、レントゲンを撮り、確定診断をした後に抜歯する事もあります。

デグー 歯 病気

歯牙腫(オドントーマ)について

歯牙腫(オドントーマ)とは前歯の歯の「根っこ」が細菌感染を起こして、歯の根に固い腫瘍が出来る病気です。

この腫瘍が気道を塞ぎ、鼻炎や呼吸困難などを引き起こし、最悪の場合命を落とす危険があります。

この病気の場合、呼吸が口呼吸になってしまうので、常に口の中の細菌が体の中に入ってしまう形になります。

その細菌によって肺炎などの感染症を引き起こし、放っておくと亡くなる確率が高い病気です。

治療法としては歯を抜いたり、抗生物質などの薬の投与になりますが、服薬治療に関しては病気の進行を遅らせる程度しか出来ないようです。

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まとめ

デグーの歯の病気は、時に命の危険もある為、飼い主さんは出来れば定期的に歯のチェックをするようにしましょう。何か気になる症状が出た場合には、早めに動物病院などに相談する事をおすすめします。

 

 

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