ネズミに似た容姿で最近、人気急上昇中のデグーです。
デグーを飼育するのにかかる費用の中で、多くの飼い主さんが直面する医療費のうち、歯切りについて調べました。
デグーの歯
デグーは草食動物で、常生歯という一生伸び続ける歯を持っています。
草を前歯で切り取り、奥歯で磨り潰して飲み込みます。
草をしっかり噛むことにより歯が摩耗し伸びすぎを予防になります。
ところがあまり牧草などの固いものを与えず、咀嚼回数が少ないため、歯が摩耗されず噛み合せが悪くなってしまった状態を、不正咬合といいます。
かじり木やケージを齧る行為も不正咬合の原因になります。
この不正咬合になると、歯ぎしりの回数が多くなり、エサを食べていないときでも口をモグモグと動かす、よだれが出る、前足で口をこするなどの症状が出ます。
また、不正咬合のほかに歯根部が伸びる場合もあります。
上顎の歯根部が伸びると鼻腔が狭くなり、眼や鼻等を圧迫してしまいます。
その場合、くしゃみを頻繁にしたり、鼻水が出たり、呼吸が荒くなる等の呼吸器系の症状や、眼ヤニがでる、涙目になるなどの眼科系の症状があらわれます。
治療は?
診断はまず、目視でわかるもの、レントゲン撮影をしてわかるもの、全身麻酔をしてわかるものなど様々で、治療も、ニッパーで切断するものから、伸びた部分を削る場合もあります。
麻酔は個体の状態をみて麻酔ありか麻酔なしかを決めるそうです。
また、歯根部が伸びてしまった場合は麻酔をかけてから抜歯します。
費用は?
症状や治療の内容によって違いますが、歯切りだと10,000円~15,000円ぐらい、手術が必要な場合は20,000円~30,000円かかります。
また、病院や地域によっても若干の差があるようです。
まとめ
口を開けた時に、見えてしまうほど歯が曲がって生える個体もいますが、一度不正咬合になると、伸びた部分を削っても正常な噛み合せに戻らないことが多く、継続的に歯を削る必要があります。麻酔なしで歯をニッパーで切断した場合、断面の処理はしないので、そのことが原因で食欲が落ちる場合があります。治療がストレスとなり食欲が落ちることもあるほどデグーにとって負担になるので、不正咬合にさせないように注意深く見守ることが大切です。
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